烏賊は世界を救う

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ダイワ ルビアスエアリティについて(後編)

続きだ。

 

 

前半戦では、ルビアスエアリティを半年使ってみた自分の感想をそのまま書いた。すでに「ルビアスエアリティLOVE!」状態にある人は、気分を害したかも知れん。すまん。

 

しかし、「○○と思った、感じた。」というのは事実なので引き続き後編を書いていくっ!!

 

 

 

本題の前に・・・

 

 

予め言っておくが、俺のブログは脱線が著しい。もし、ウザく感じたら一番最後の見出し「んで、結局何が言いたいんだい?」まで飛ばしてくれ。脱線癖は当分治りそうにない。

 

 

私がこれまで愛用してきたダイワリール達。

 

 

「知ったか」と思われないように、(思われてもいいけど)一応、これまで使って来たダイワリールとその顛末を紹介する。

 

12ルビアス×2台、15ルビアス、15イグジスト、17セオリー、17エメラルダスMX。以上。

 

この中で「秒殺でお別れ」したのはセオリーとエメラルダス。セオリーはハンドルを回転させると上下するスプールが見事に左右へ頭を振りながら、まるで電動コ○シのようにブレッブレッだったのが気持ち悪くてすぐにサヨナラ。エメラルダスも同じくというか、なんだろう?「6000円くらいのリールと同じだな。これならレブロスでいいんじゃね?」と思い、サヨナラ。

 

15ルビアスは、2000番を使っていたがギア関連の故障、スプールの上半分が飛んで行った、コトコトカタカタ祭り、などありリタイヤ。使用頻度が高かったし、意外とデカい魚も沢山掛けたので、それもあるかも知れん。もちろん、使用期間中はドラグワッシャー2回交換、12BB化、毎度のお手入れなども欠かしていない。

 

15イグジストは自分が初めて買ったフラッグシップモデルだ。買った時の感動は今も覚えているし、買う為の「コツコツへそくり」の苦労も覚えている。とても思い入れのある機種で約6年間使用した。主な使い方はシーバスとエギングだ。見た目、使用感は今もなお俺の中ではNO.1だ。恐らくこの先もずっとだ。この15イグジストを超える機種には出会えない気がする。(スペック云々ではなくてって話よ。)

 

この15イグジストも結局は、オーバーホールに出す機会が増え、年に2回出す時もあった。主な故障は全て「メインギア関連」つまり、ギア関連交換って内容が増えて、ランニングコストが本体代金の2倍くらいかかっている事に気が付いたところでギブ。カッコよくて、巻き出しも自重も軽くて、華奢で、繊細なイグジストよ、サヨナラダ。(涙)数々の魚とイカを釣らせてくれてありがとう。しかし、これまでだ。

 

最後に残ったのが12ルビアスの2台。1000番と2000番を所持していた。これは、実は一度も不具合等なく、非常に気に入っていたリールだ。しいて言えば「ベールアーム下がり病」くらいかな。適度な隙間感のあるリーリング、買った瞬間からする「シャウヮシャウヮ音」*別名ルビアス音ともいう(俺の中では)、巻き出しが軽すぎて勝手に回るハンドル、スプールにはカーボン調のシートを張り高級感を演出。どれをとっても名器と呼ばざるを得ないだろう。約9年間酷使したところで迷ったが買い替えを決定した。一生心に残る一台だろう。(多分)

 

 

そんなこんなで俺とダイワの付き合いは終焉を迎えた。しかし、その直後「LTコンセプト」なる物が世に出てきた。まるで、「皆さん!ダイワは生まれ変わりました!これまでの軽くて弱いダイワは、軽くて強いダイワに生まれまわりました!今まで、スミマセンでした!!」とでも言っているようだ。

 

いや、でもそんな矛盾成立するか?フツー。いや、でも待てよ?一回使ってみにゃわからんよね?ドウシーヨー・・・・・・ポチッ・・・・それがルビアスエアリティとの馴れ初めだ。

 

 

スペックの組み合わせが全てではない(はずだ。)

 

 

購入前のリールについて、その内容を理解する為に「スペック神話」がある。単純に組み合わせの「加点方式」で点数が高ければ高いほど価格があがり、低けりゃ価格も下がる。ボディはアルミ、マグネシウム、プラのどれか。ローターもアルミ、マグネシウム、プラ、のどれか。ギアは・・・・ってなもんだ。そして、機能、素材、機構、をまとめあげて「○○とほぼ同等でこのお値段は買いだ!」となる。いや「そう、思わせられる。」だ。これが、スペック神話だ。

 

 

ん?ボディ素材もローター素材も3種類ぐらいしか無くね?ベールはチタンだの、ステンレスだの、くらい?リールの心臓部である「メインギア」に関しては、例えばシマノならフラッグシップモデルも2万円台の下位モデルもどちらも「HAGANEギア」と「マイクロモジュールギアⅡ」になってね?んじゃ、その他の違いだけで価格が3倍?価格差が開きすぎじゃね?って思った事は無いだろうか。

 

 

2万のリールと7万のリールがあまり差が無い?そんな事はまずあり得ない。5万のリールと7万のリールの違いはたったの一カ所の素材の違いしかない?そんな事はあり得ない。あくまで、スペック上(理屈上)の話だけだ。【スペック上の合計点】=【リールのポテンシャル】では無いのだ。当然だ。では、何故、皆が皆「スペック至上主義?」「スペック神話?」に夢中になっているのか?

 

それは、次回お話しさせて頂く。(スマン)それよりも本題の続き。

 

 

例を挙げよう。

 

 

例えばだ。ダイワの売りの一つである「ATD(オートマチックドラグシステム)」、2015年代ではこのATDが搭載されているのはイグジストのみだったが(多分)、昨今では下位ランクのレブロス(実勢売価7,000円程)にも搭載されている。もちろん、その中間の機種も全てだ。これを「お得な技術の進化」と捉えるなかれ。比べた事がある人ならわかるが、下位ランクのモデルと上位ランクのモデルでは同じATDでも全く別の物なのだ。「別」というのは実際のドラグの使用感、性能が違うという意味。しかし、下位ランクで使っているのも間違いなくATDだ。

 

もう一つ。シマノではステラでも2万円前後の下位ランクリールでもメインギアは「HAGANEギア」となっている。心臓部であるメインギアはステラと同じ?これも同じく、全く別次元の物と解釈して良い。ただ、カタログ上(スペック上)は下位ランクのリールでも間違いなく「HAGANEギア」搭載なのだ。

 

では?具体的に何がちがう?

 

ATDに関してはまず、上位機種と下位機種とでは「ドラグシステム一式の内容」が違う。これは、実機を持っていなくてもメーカーサイトにある「展開図」をみれば一目瞭然だ。ドラグワッシャーの間に挟まっているドラグメタル、ドラグリップ、なる物が違う。結果、実用的な感触は全くもって別物。HAGANEギアに関してはメーカーサイトでは、゛金属の塊を高い圧力でプレスし、切削なしにミクロン単位の精度で仕上げる。”とある。当然、そのような工程で作成されているのだろう。しかし、「高い圧力とは何トンだ?」10トン?50トン?300トン?10トンでも300トンでもどちらも「高い圧力だ。」と言われれば間違いではない。が、上位機種と下位機種どちらも同じトン数とは一言も書いてない。つまり、そこが違うのだ。

 

 

嘘は言っていない?

 

 

上記はほんの一例だが、スペック上では分からない「違い」がそこにあるのは明白だ。素材が一緒であれ、削り方が一緒であれ、圧力のトン数が違えば違う物と捉えるべきだ。ATDは特殊な粘度の高いグリスを使用する事によって、あの粘りのあるドラグ性能を発揮する。つまり、そのグリスを使用していればATD搭載だ。が、ドラグ一式でみれば間に挟まっている金属のディスクなどが違い、組み方でも違ってくる。であれば別の物と捉えるべきだ。

 

 

そして、その圧倒的違いは「実際の使用」で嫌という程思い知らされる。使用感も剛性もまるで違うのだ。ただ単に「実際の使用における比較」していないだけで気付いていない人がどれだけいると思う?それを悪いとは言わないが。って事で今回の俺が言いたいのはこれだ↓

 

 

んで、結局何が言いたいんだい?

 

 

製品の特殊な構造など「企業秘密」はあるだろう。当然だ。購入前にリールのポテンシャルを知る為にはメーカー公表の「スペック」から考察するしか手段が無い。これも当然だろう。ただ、

 

 

 

 

 

 

 

素人がスペック拾っただけで断定的に語ってんじゃねーよ。

 

 

 

って事だね。実際、俺も素人だ。だが、俺が語ってんのは「同じじゃねーかもしんねーよ?」「スペック100%じゃねーかもしんねーよ?」って事を語っている。何故なら、

 

 

 

 

 

 

 

そんなモン、メーカーの関係者以外わかるわけねーだろWWWW

 

 

 

って話。だから、Youtubeなんかであたかも「リール評論家」のようにスペックだけ摘まんで語ってる輩を見ると可笑しくて可笑しくて・・・腹がよじれるんですけど。んで、それ(スペック神話推奨)の何が問題かと言うと、これからって人が見たら確実に誤解すると思わん?

 

 

「7000円のリールでもイグジストと同じATDが搭載されてる!」「1万5千円のリールでもギアに関してはステラと同じだ!」って思う人、おると思わんかね?グレーな情報の出し方、拡散し方で、誤解させて拡売してるようにしか見えんのだが。それってどうよ?誰か一人ぐらい「スペック上では見えてこない違いがあるかも知れませんよ!」って言ってみろよ?前編でも言ったが俺が言いたいのは、

 

 

 

 

 

 

値段は正直。

 

 

 

って事だ。素材は全く同じだが、組み上げの精度が違う、検品のレベルが違う等で価格が2倍以上変わってくる物など、この世には腐るほどあるよ?

 

 

組み上げの精度、検品のレベルが違うって事は?

 

 

 

 

 

 

 

コストが違うんだよ。

 

 

 

 

何故、コストのかけ方に差をつける?

 

 

 

 

 

 

 

 

それで物の内容が全然違うんだよ。

 

 

 

 

じゃー、全製品ガッツリとコストかければいいじゃん?いい物が出来るんなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

価格帯を作りてーんだよ。

 

 

 

 

ってお話しでしたー。

つまり、価格帯を刻む為に少しづつ素材や製法などに差をつける。消費者の予算に合わせて商品展開する。(取りこぼしの無いように)なので、7000円、10000円、12000円、15000円、20000円・・・・て価格のラインを先に決めて、そこに収まるように製品を作っている。と思わざるを得ない。価格帯スタートじゃねーの?って話。そりゃーそーだよね。だって、営利団体なんだからwww

 

 

だが、問題はそこじゃねー。問題は、世の中にある絶対的理論「値段は正直」って事を忘れさせるような紛らわしいプレゼン、マーケティングを行っている事だ。知り尽くしている人はそうでもないが、「これから釣りを・・・」って人は確実に騙されてしまう。(だろう)

 

 

「釣具を買おう」となって、メーカーHPを見て「どう違うの?」と思った事は誰しもあるだろう。細分化しすぎて、でもぱっと見のスペックでは大きな違いが分からなくて、決めかねて、SNS等口コミを見て、「値段の差は確実にあるんだよ」ってのを忘れて、一つ二つと物が増えていく。これが、メーカーの売上を最大化させる最もベストな戦略となっている。と、思わざるを得ない。

 

 

そして、もう一つ。

今回のルビアスエアリティについて俺が実際に体感した事実。それは剛性面において、フルメタルボディ=◎、半プラボディ=✕では無い。という事だ。それは、あくまで「スペック上の屁理屈」だという事。これについてはもう一つのお話「半プラボディ、最高なんだがww」で後日公開する。ちなみに、これまで俺が愛用してきたダイワリールは全て「ザイオンボディ」よん。ルビアスエアリティ、過去最速のオーバーホール行き決定!(フメタルボディ君、おめでとう!)

 

 

ある程度の剛性を求めるなら、ここで俺が買うべきだったのはダイワの製品では無かった。と思っているし、シマノであったとしても上位ランク機種であったとも思う。

 

 

そして、

「これ、イグジストを超えてるよ」とか、

「これは、もはやルビアスではない」とか、

「ルビアスという名前を使って欲しくなかった」とか、

イグジストが売れなくなっちゃう!」とか

ほざいている頭の中お花畑さん達、安心して下さいっ!ルビアスエアリティは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イグジストには到底及ばない。

全くの別物だ。

 

 

 

18イグジスト使った事ねーけど!wwww

 

 

ただの「ハズレ個体」を引いただけかも知らんが、そもそも俺はリールにおける「ハズレ、アタリ」という概念に対して、疑問を持っている。新品箱開けの状態でハンドル回して「はい、ハズレ!」ってのも、いささか「早とちりじゃね?」と思う。少なくともある程度使っていくうちに、状況が変わっていく事を前提にメーカーは物作りを行っているはずだからね。(*例えば、ハンドルの巻き出しの重さであったり、ちょっとした異音であったりは、少し使って解消する事がある。)

 

 

そんな事より、メーカーの人間然り、皆こぞって「大絶賛!」な状況には疑問を持たざるを得ない。という事でこの話はここで終わり。オーバーホール後、どうなったか?はまた別の機会に。

 

 

最後に、まとめておくと、、、、

今回の話はメーカー批判ではなく、「ルビアスエアリティ」という個体に対して期待外れだったという事。(今でも12ルビアスは紛れもない名機だと思っている。)

 

そして、勝手に期待したのは何を隠そう「俺自身」だという事。

 

「スペック神話」が広がる背景には、ある「意図」があるのではないか?という疑惑がある事。

 

などなど。だ。

 

 

つたない文書、目次も、挿絵もない殺風景な文章に最後まで付き合っていただきありがとうございました。(ちょっとづつ飾り付けも増やしていくのでご勘弁を。)

 

次は、実釣に関する事などもアップしていく予定。もし、よろしければ。

 

 

 

それでは、また!